
2002当時、ペナン島に住んでいた日本人は合計で1100人ほどといわれていました。東レなど日本企業がこぞって進出していた時期です。
2026年現在、マレーシアのペナン島に居住している日本人は、約3,000人〜3,500人前後と推計されています。
一時期のピーク(5,000人以上)に比べると、パンデミック等の影響で減少傾向にありましたが、現在は再び観光やビジネスでの往来が活発になっています。
日本人(以外でも同じだが)異国に住むとなると一つの楽しみは「食べる」こと。
さて、今回はペナンの食事事情を紹介します。
ペナン行きで一番気になったのが「食べる」こと
ペナンに短期移住を決めてからは家内と二人「ワクワク」状態の日々が続きました。
おもえば頻繁に話題となったのが「食事」でした。当時の日記の一説です。
ペナン行きを決めてから、私たちはいろいろなことを話し合った。なにしろ生まれてはじめての長期滞在である、期待と不安交じりだったことは言うまでもない。
最も話題に出たのが食事のこと。どんなものがあるんだろうね?価格?食品の安全性?水は?スーパーってあるの?家を借りるのしても台所はどうなってる?…。電気・ガス・水道などのライフラインや、そもそものインフラは?・・・・まで話は及んだことを思い出す。
「いずれにしても華人が多いらしいから、中華料理ばかり毎日いただくのね」「中華はあまり好きじゃないからお互い痩せるカモね」などと自嘲気味に話し合ったものである。
現実は全く違っていた。
知らないということは恐ろしいもの。とんでもない間違いに気が付いた。ペナンは味の宝庫だった。ダイエット?なにそれ?
半年過ぎてしまったので、ほとんどのことは当たり前に感じかけているが当初は感動の毎日だった。何が?おいしさである。
なぜこんな世界中のうまいものがここにあるの?という感じである。
過去の歴史のなかで、幾多の国のコロニー(植民地)になり、他民族、多宗教のるつぼ、近隣諸国の主たる交易港になった地理的要因など、食文化の交差点にならざるを得なかった背景がそうさせたのだろう。まさに世界の「まいう」大集合なのである。
味は抜群、それで特別高い値段ではない。飛び切り安いのである。ランチやホテルのビュフェでも下は2RM(約60円)~せいぜい200RMで1食済む。(上は青天井だが)
種類=地元伝統のマレー料理に始まり、Western(欧米料理)から、四川、広東、上海、北京、香港、台湾、インド、韓国、、オーストラリア、タイ、ネパール、ベトナム、わが日本に至るまで、ほとんどの国と地域の一流の味がいつでも楽しめるのである。
辛いの甘いの、豚肉抜き、牛肉抜きなど色々あるが食材のよさと調理のうまさははほかの国の比ではない。シーフードや鶏肉は例えようがないほどお気に入りだ。
極めつけは屋台である。ホーカー(もともとは呼び込むという意味)と呼ばれる店々はたくさんありすぎて、一生かかっても回りきれないだろう。ペナンの人は働き者で、共稼ぎが多い。食事は8割方外で済ます人が大半。うまい店だけが残る。屋台が増えた一因に違いないでしょう。
日本では医者に血圧が高めだといわれていた。ところが先日の健康診断で上も下も10程度下がっている。血圧は継続して計らなければ解らないが感覚的にも良い状態である。
察するに、まず塩分が激減している。日本の食事がいかに「塩むすび」(おむすびに塩をかけた味が原点)だったと確信した。こちらはその点塩分控えめで健康に良い。ほかにも要因はあるが減塩は大きいと思っている。
その他、海鮮(シーフード)、スチームボート、飲茶、ナシカンダー、高級香港料理、エスニック、韓国焼肉、和食など順次紹介したい。 <2003.9.10>
食はペナンにあり!ピンからキリまで

ある日、日本人のゴルフ仲間数人でジョージタウンにできた新しい「和食店」にいきました。店の格で言うと5段階の「3」というところ。
お寿司を注文したひとりがいいました。
「これは『寿司』ではないね、ハハハ」
まぁね、すべては受け止め方なんですが、海外に行ってまで日本国内と同じ味を求めるのは無理があります。
そればかりか、もし味もレベルも同じならこれほどつまらないこともないでしょうね。その国というか土地土地のカラーは消えてしまいますからね。同じ”寿司”でも「ところ変われば品変わる」、ネタや作りの違いを楽しめばいいんです。
ペナンの和食店の大半は、調理担当者が日本で学んだ経験者ばかりでした。もちろん、日本人の和食シェフが経営しているお店も少なくありませんでした。
当時、ペナン島すべての和焦点に行きましたが、全部で12店ありました。
蛇足ですが、私がこれまでで一番思い出に残っている寿司といえば、①小樽の寿司の名店、②カリフォルニアの寿司屋(たしか米はカリフォルニア米だった思いますが)③東京の築地駅に近い「佐たけ」ですね。
ペナン島は美食と世界遺産の街~おすすめガイド
2026年で、ペナン島の情報が載っている最新ラインナップを紹介します。
| シリーズ名 | 最新版の年度 | 発売日 | ペナン島情報の充実度 |
| 地球の歩き方 D19(メイン) | 2023~2024年版 | 2023年2月 | 高: 歴史、グルメ、ホテルまで網羅。 |
| 地球の歩き方 Plat | 2024年2月 | 2024年2月 | 低: 主にKLとマラッカ。ペナンは少なめ。 |
| aruco(女子旅向け) | 2026~2027年版 | 2026年3月予定 | 中: 間もなく発売ですが、KLとマラッカ中心。 |
| リゾートスタイル R13 | 2019~2020年版 | 2018年9月 | 特化: ペナン・ランカウイ専用。情報は古め。 |
現時点で最も実用的で情報が新しいのは、『D19 マレーシア ブルネイ 2023~2024』です。
- ジョージタウンのストリートアート: 最新の壁画スポットや映えカフェ。
- ペナン・グルメ: ホーカー(屋台)の最新状況や、必食のナシカンダール。
- アクセス情報: クアラルンプールからの国内線や高速バス、鉄道の移動手段。
ワンポイント:ペナン島は変化が早いため、ガイドブックで「歴史的背景」や「エリアの勘所」を掴んだら、最新のレストラン営業時間は Google Maps や現地の特派員ブログ(地球の歩き方公式サイト内)で併用してチェックするのが、今どきの賢い使いこなし術です!
2026年3月には『aruco クアラルンプール マラッカ』が発売予定ですが、ペナンに特化した新しい単独本はまだ出ていません。
ペナン島の食事~昔の思い出
当時書いていた日記を引っ張り出しました。あの頃が伝わってくる、懐かしい内容です。
日本料理「楽市」です。コムターからなら歩いて10分くらいでしょうか。バーマ通りを直進してアンソン通りに出る手前の右側です。
ペナンのレストランは(レストランに限りませんが…)大方、間口が狭く「楽市」とて同じ状況なので通り過ぎる可能性はあります。通り過ぎてしまうとスーパー「ジャイアント」、またはホテル・シェラトンの方向に行ってしまいますから注意が必要です。
ある日、写真撮影で街をトコトコ歩いていました。汗をたっぷり掻いて何かさっぱりしたものが食べたいな…と思っていた矢先、この「楽市」の前を偶然通りかかったのです。
以前から名前は知っていたので何も迷わず飛び込みました。時間は午後2時40分でした。

ペナンのレストランの多くは2時半で休憩に入ります。その後は6時頃から営業を再開するのですがその間お店には入れません。<やばいかな?>と思いつつ暖簾をくぐると、例の「いらさいませ」という掛け声で明るく迎え入れられやれやれ、早速、ざる蕎麦を注文しました。
これがなかなかで腰も強くいい味でした。とてもおいしかったので<これはいけるね>と店の女性と話しているところへご主人のアレックスさん(Mr.Alex Oh)が登場してひとしきりお話しを。味からすると日本で修行を?との質問には「はい、何年か日本で料理を教わりました」とのこと。さもありなん。壁には日本情緒豊かなインテリアが並び、店の奥には大きな水槽があって熱帯魚が泳いでいました。スペースがたっぷりしていてとても落ち着いた雰囲気です。
話は横道にそれますが、最近パリで寿司が大ブームだというニュースをご存知ですか?パリ市内で営業する寿司店は4年で倍増の600店を越えたそうです。
ところが辛口のレストラン批評家フランソワ・シモン(記者)は<9割はまがい物だぁ、魚の切り方は粗雑だし一人前になるまで日本では何年も掛かるのにフランス人が簡単に開店している>とお怒りなのです。まぁ、おそらくそうなんでしょうね。
しかし、よく考えるとペナンに限らず、世界中(日本を除く)の圧倒的多数のNIPPON料理は【ホンモノ】ではありません。それを言っちゃあおしまいよ…という感じでしょうか。本物志向も結構ですが、その国にはその国の、その土地にはその土地のNIPPON料理があるね、という見方があってもいいような気もします。

それにしても「楽市」とは気合の入ったネーミングです。ご存知のように「楽市」以前にあった「座」はかつての戦国時代、主だった商人たちは公家や社寺などの荘園領主に組して独占的な利益を上げてきました。ところが新興の商工業者が不満を持ち、かつ大名も自分たちの統制下におこうという思惑の一致があって思い切り自由化を旨として成立した制度が「楽市」です。何ゆえこのような名前をレストランにつけたのでしょう?
答えを知ることはできませんでした。しかし、こじ付けかも知れませんが、「日本料理ではないが、マレーシアには亜流のNIPPON料理があってもいいでしょう。
日本だけのものではもったいない、日本料理はそれほどすばらしい」という意味に解釈することもできます。(*^-^*)
ペナン島の「和食」~まとめ
2026年現在の最新情報に基づき、マレーシア・ペナン島の和食・日本関連店舗についてまとめておきましょう。
ペナン島はマレーシア国内でも特に日本食のレベルが高く、店舗数も非常に多いエリアです。正確な全店舗数を把握するのは困難ですが、主要なモールや路面店を合わせると、和食レストランだけで少なくとも60〜80店舗以上が元気に営業しています。
以下に、現地で特に知名度の高い店舗や話題のスポットをカテゴリー別にまとめました。
1. 本格・老舗の和食レスト
長年愛されている、日本人シェフが関わっていることも多い名店です。

- 霧島(Kirishima): ジョージタウンのホテル「シティテル」内。ペナンで最も有名な老舗の一つ。
- 味のれん(Aji Noren): 昔ながらの日本の居酒屋の雰囲気が楽しめる人気店。
- 美楽(Miraku): Gホテルの隣(Gurney Paragon内)に位置する、高級感のある和食店。
- 江戸一(Edo Ichi): アイランド88(旧アイランド・プラザ)にある、安定した品質のレストラン。
- Kaze(風): 落ち着いた雰囲気で、刺身や寿司の評価が高い。
2. ショッピングモール内の人気チェーン
アクセスが良く、現地の人々にも大人気の店舗です。
- Sushi Zanmai(寿司ざんまい): ガーニー・パラゴンやクイーンズベイ・モールにあり、常に賑わっています。
- Azuma(東): クイーンズベイ・モール内の大型店。メニューが豊富です。
- 金田家(Kanada-Ya): ロンドンでも人気のラーメン店。ガーニー・セントラル(Gurney Central)付近で展開。
- Empire Sushi: 各モールにある、持ち帰り専門のカジュアルな寿司スタンド。
3. 専門店・スイーツ
- Hono Workshop: ジョージタウンにある「うなぎ」の専門店。
- シャトレーゼ(Chateraise): クイーンズベイ・モールなどにあり、日本のケーキやアイスがそのまま買えます。
- Ramen Bankara(ばんから): 本格的な豚骨ラーメンを提供。
4. 飲食店以外の日本関連店
- Jalan-Jalan Japan: 日本の中古品(服、おもちゃ、雑貨)を販売する巨大店舗。ペナン(セブラン・ジャヤ側など)にも進出しています。
- ダイソー(DAISO) / ユニクロ(UNIQLO): 主要なモールにはほぼ確実に入っています。
【現地でのコツ】 ペナンの和食店は、ガーニー・ドライブ(Gurney Drive)周辺と、南部のクイーンズベイ(Queensbay)周辺に集中しています。もし特定の場所(ホテルの近くなど)で探したい場合は、Google Mapsで「Japanese Restaurant」と検索すると、最新の口コミと共に数十件の候補がすぐに見つかりますよ。
2026年現在、ペナンは空前の日本食ブームが続いており、新しいラーメン店やカフェも続々オープンしています。
