

懐かしいなぁ~、ペナンのゴルフ。
ゴルフは当時の自分にとって一番大切な趣味で、年間60ラウンド以上プレーした年もあります。私こそ正真正銘の『ゴルフバカで下手の横好き』なのです。 ❤️(*’▽’)❤️
ただ日本国内のゴルフはお金がかかりすぎて不満でした。時間なら多少は融通が利いたのですが、お金は倹約するレベルの生活だったため、高級なコースに行くことはかないませんでした。
移住する前から「ペナンはゴルフ天国だよ」と聞いていたので、期待に胸を膨らませていたことを思い出します。
ペナンはゴルフ天国って本当だった!

移住して感じました。ペナンは紛れもなく「ゴルフ天国」でした。
今回はペナン島の中にあったコースを紹介します。とはいえ、今も健在で開業しているのはひとつだけで、あとの3コースは閉鎖しました。それだけに貴重な画像です。
マレーシアのゴルフコースは山岳コースあり、適度にアップダウンがありで変化に富んだコースがほとんどなので飽きることはありません。
半分程度の回数は家内と二人でプレーし、ほかは仲間同士のゴルフサークルだったり、少数の友人たちが一緒でした。
なにより、南国情緒たっぷりのロケーション、咲き乱れる花やごく稀にコモドドラゴンや猿や珍しい野鳥に会うこともありました。野趣にあふれていてレイアウトも面白いコースがたくさんあり、体力さえ続けば毎日プレーしたいと感じていたのです。
日本のゴルフコースとちょっと違う点

ペナンのゴルフコースのほとんどはホテルが併設され、ファミリーで行楽できるスタイルでした。あきらかにコンセプト自体が日本と違うので最初はちょっと驚きました。
ご主人がゴルフを楽しんでいる間は、ファミリーで画像のようなプールやレストランとか乗り物コーナーやゲームセンターなどで過ごすことができます。レストランもおいしいマレーシア料理や西洋料理があり、味も遜色ありませんでした。
ゴルフに関しては、何より安い、気軽にプレーできる(メンバーの紹介など不要)、自宅から1時間圏内に10か所以上という好条件です。
家内と今度はどこに行こうかと常に予定を考えていました。
別なページで紹介しているアロースターのマハティール元首相の生家を旅行するときも、途中で出会ったゴルフコースがあると、レセプションに行き申し込めばほとんど問題なくプレーできました。
下の画像は飛び込みでプレーしたいくつかのコース。日本ではとても無理ですが、ペナンでは暖かく迎えてもらえました。

ブキジャンの思い出~名前が変わった!

島の中の4コース、その中でも私のお気に入りだったのが、よく知られているかつての「ブキッジャンブル・カントリークラブ(Bukit Jambul Country Club / Golf Club)です。
Bukit Jambulはマレー語で、意味は「丘の上(Hilltop)」。18ホール パー72。6,393ヤードというスタイル。
当時は日本人仲間に「ブキジャン」と呼ばれ親しまれていましたが、現在はコース名を変えて「ペナン・ゴルフクラブ(Penang Golf Club)」と呼んでいるようです。
マレーシア国内130のゴルフコースの中で「トップ10ゴルフコース」の一つに数えられるこのコースは、地域屈指の難易度を誇るコースでもあります。
個人的な感想でも、ペナンのほうが全体的に日本よりコースレートが高いと思います。

特に10番ホールからは、島々の息を呑むような絶景(一番上のアイキャッチ画像=2002年)が広がり、マレーシアで最も美しいホールとして知られています。うねるカートパスと池、そしてペナン島の都市景観が一望できる様子がよく捉えられています。
ペナンのコースにしては距離は短めでしたが、アップダウンと頭を使うホールが続き、簡単に自己スコア更新など難しく面白いコースでした。
下の画像がその当時のスタートの様子です。(左がアウトコース。右がインコース)

名匠設計の難コース~今と昔

このコースは空港から車で10分の距離にあります。近くにはホテル・エクアトリアルがあり、その中の日本料理「勘八」の味は抜群で、自宅からは40~50分かかりましたがゴルフと別に真面目に通いました。
コースレイアウトは写真のような設計で、ちょっとした高低差と起伏に富んだ丘陵地に展開するコースで、ドッグレッグが多く、打ち下ろしのホールは成長した木々がコースに覆いかぶさって「トリッキー」という表現もフィットします。
池に絡んだホールも多く戦略性が求められるので、飛ばし屋有利でもなく方向性重視のプレーヤー向きのコースに設計されています。
なにより当時のどのコースもプレーフィの安さは魅力でしたね。たしかバギー(日本ではカートと呼ぶ)込みで一人3,000円から4,000円程度(平日)でした。(現在は平日12,000円~、休日は32,000円前後)
最近は日本の投資会社「太陽リゾート(KL)社」が運営管理を受託して営業しています。
このコースは名匠、ロバート・トレント・ジョーンズJr 初期の作品で、岩山が与えられた地形に18ホールが巧みにデザインされています。ちょっと紹介しましょう。
ロバート・トレント・ジョーンズJr.

ゴルフコース設計の巨匠として知られるロバート・トレント・ジョーンズJr.(Robert Trent Jones Jr.)は、世界中で数多くの名コースを手掛けてきたデザイナーです。彼の作品は、プレーヤーに挑戦を提供しつつ、自然環境との調和を重視するスタイルで高く評価されています。
父はゴルフコース設計のパイオニアのロバート・トレント・ジョーンズSr.です。タイガーと同じスタンフォード大学出身で独自のデザイン哲学を世界中で展開し、300以上のコースを設計しています。
代表的なコース
プリンスビル・マカイ・ゴルフコース(ハワイ)
スパイグラスヒル・ゴルフコース(カリフォルニア)
ナショナルゴルフクラブ(オーストラリア)
ロバート・トレント・ジョーンズJr.の作品は、ゴルフというスポーツの魅力をさらに高めるだけでなく、自然との共生を実現したデザインとしても称賛されています。
自然との調和を尊び、人工的な美ではなく、「地形が語るままに設計する」というアプローチを確立しました。「自然のリズムを壊してまで挑発的な設計はしない。自然が主役だ」、これが彼の生涯の信念です。
⛳ こちらの画像は現在のコースの様子。引用=Golf – Taiyo Resort (PG) Berhad
火災に遭遇したブキジャンとビジェイ・シン
2004年の11月、いつものように仲間とブキジャンでゴルフということで、午前中に到着してビックリ!
なんと写真のようにクラブハウスが火災に遭遇したらしく「本日営業中止」になっていました。


その日の様子を撮っておきましたが、なんとも悲惨な状態です。鉄骨がむき出して、熱のために暴れていることが見て取れます。

入り口付近に顔見知りの支配人がいたので「どうしたの?」と聞いたら彼は「リーケージ(leakage)」と答えたので、漏電だったのでしょう。
このコースには「ゴルフショップ」があります。
入り口に立っていたのは、「ビジェイ・シン」の等身大ボードでした。何度も来ていたのにこの日に初めて気づきました。
ビジェイ(Vijay)はインドで「勝利」「征服」を意味する名詞です。その名に恥じない実績がありますね。
彼はマレーシアで実績を積んで飛躍しました。夫人はマレーシア人です。なのでペナンでもなじみが深いわけです。
ビジェイ・シン(Vijay Singh)のプロフィール
フィジー出身(1963年生) のプロゴルファーで、 アメリカ(PGAツアー)に本格参戦する前は、アジア・アフリカ・ヨーロッパの下部ツアーを転戦して実績を積んだ選手 です。 PGAツアーでは 34勝・メジャー3勝・世界ランキング1位(通算32週) を記録した歴史的名選手です。
アメリカでデビューする前のビジェイ・シン(1982〜1992)

⛳ココナッツをボール代わりにして練習したという有名なエピソードあり
⛳1984年:マレーシアPGA選手権で初優勝
⛳その後 ヨーロピアンツアーに参戦し複数勝利
⛳ビュイック・クラシック優勝(1993)でPGAツアーメンバー獲得
⛳同年 PGAツアー新人王(Rookie of the Year) を受賞
⛳PGAツアー通算:34勝・
⛳1998年全米プロゴルフ選手権+2000年:マスターズ+2004年:全米プロゴルフ選手権
⛳2004年にタイガー・ウッズを抜いて世界1位に到達(通算32週)
⛳2006年:世界ゴルフ殿堂入り
ペナン・ゴルフクラブのまとめ
いろいろ書いてきましたが、ざっとまとめを書いておきましょう。(若干重複あり)
🏆 歴史的エピソード
1992年に第31回マレーシアン・オープンの開催コースとなり、ビジェイ・シン(Vijay Singh)が優勝を飾るという歴史的な舞台となりました。
2001〜2002年の「ゴルフ・マレーシア・ゴルフコース投票」ではマレーシア国内第6位に選ばれ、世界的なプロゴルファーたちが数多く訪れました。

🔄 2000年代以降の主な変更点
クラブ名の変更(2010年) 2010年10月23日、日本の投資会社「太陽リゾート(KL)社」が運営管理を受託したことをきっかけに、ブキッジャンブル・カントリークラブからペナン・ゴルフクラブへと改称されました。
「ペナン」という名称は国際的に認知度が高く、グローバルなブランディングに適していることが理由とされています。
大規模リノベーション(2012年) 2012年11月に大規模な改修工事を終えて再オープン。元の設計コンセプトは維持しつつ、グリーンが拡大・アンジュレーション強化、ティーボックスが再整形、バンカーへの新砂補充と周辺整備、カートパスの延長、そして池の拡張と新たな護岸壁の設置が行われました。
芝もリニューアルされ、フェアウェイとティーボックスにはバミューダグラス、グリーンには速くてスリリングなティフドワーフ(Tif Dwarf)が採用されました。
機会があったら、ぜひペナンでゴルフをお楽しみください。

